Retina(高解像度)ディスプレイって、何なん?その2

Appleさんの27inch 5Kって、どうなのよ?

 

引き続き、Retinaについて。

Appleさんの27inch 5K Retinaディスプレイの解像度は、5,120 x 2,880となります。

前回示したように、同じドットの数で、文字を表示(ドットバイドット)

させると、文字は小さくなります。

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同じドットの数だと、小さくなる。

では、文字の大きさを同じに、滑らかな表示(以下、Retina表示と表現します。)とすると、以下のようになります。

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例えば、4倍の滑らかさで表示。


このように、Retina表示ですと、滑らかな文字になりますが、文字の大きさが固定されているので、実質のデスクトップの作業領域(解像度)は縦横とも1/2の大きさである2,560 x 1,440相当となってしまいます。

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ドットが1/2の大きさと細かくなる。

デスクトップの作業領域拡張を狙って、iMac Pro購入を考えていたのに・・・。

 

実際に、iMac 27inchではどうなっているかというと、システム環境設定の中に、画面解像度を調整できる設定があり、文字が小さいと感じれば文字を拡大(反面、作業スペースは減少)、スペースが欲しければスペースを拡大(反面、文字が小さくなる)と、5つの解像度を選択できるようです。

結局のところ、Retinaとは本来の5,120 x 2,880解像度(機械的な解像度)の作業スペースとなるのではなく、より高密度な表示(Retina表示)で、滑らか(高精細)にみせるものでした。

単に、作業領域を増やしたい方にはちょっと、おすすめできません。(私もこれで、断念しました)

Appleさんは、公式で相当解像度数は公表していないようですが、おそらくデフォルトは2,560 x 1,440相当となっていると思います。間違いありません。2560 x 1440の解像度は、WQHD規格となり、27inchのディスプレであれば、ごく一般的な文字の大きさのディスプレイですね。

(ただし、めちゃくちゃ高精細で、きれいなディスプレイですよ!)

 

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